菅野富男

菅野富男(かんのとみお:1930~)

系統:土湯系

師匠:見取り

弟子:

〔人物〕昭和5年3月5日、福島県土湯温泉坂の上の菅野義一、タツの長男に生まれた。父義一の祖父は扇屋の阿部仙太郎である。長らく北芝電機の保養所に勤めた。昭和43年に自家にロクロを設置し、木地を挽くようになった。こけしは特に特定の師についたわけではなく、土湯の工人の仕事を見て見取りで、昭和50年代より作るようになった。店に出すわけではなく、近所の人のお祝い事等の折に配ったりした。土湯温泉町の環境整備委員等を務めた。
富男の妹みきおは野地温泉の野地忠男に嫁いだ。野地三起子は姪にあたる。


菅野富男 平成16年7月 撮影:中根巌

〔作品〕土湯こけしとして一般的な様式のこけしを作った。


〔右より 15.6cm、19.8cm(昭和54年頃)(中根巌)〕


〔18.0cm(昭和55年頃)(高井佐寿)〕

 

〔伝統〕土湯系の一般型。

〔参考〕

  • 中根巌:平成16年夏に訪問した異色工人〈木でこ・211号〉名古屋こけし会(平成28年5月)

 

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