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佐久間由吉

〔人物〕  明治5年6月7日、福島県信夫郡土湯村下ノ町8番地の木地業湊屋佐久間浅之助、ノエの長男に生まれる。粂松(久米松)、常松、フジ、キチ、源六、七郎、米吉、ハナ、虎吉の長兄にあたる。 明治16年(12歳)のころより、… 続きを読む

鈴木国蔵

〔人物〕 明治30年8月29日秋田県雄勝郡湯沢町御囲地の写真師鈴木勝治の長男に生まれる。木地は17歳より約1年間能代工業講習所で学んだ。講師は野田久之助であった。湯沢の松江謙太郎は弟弟子である。その後、各地を転々として木… 続きを読む

伊藤長作文書

山形県最上郡舟形町長沢の伊藤長一の家に伝わった木地寸法帳の「覚」。 この文書の最初の報告者は東京こけし友の会の会員吉田健次で、〈こけし手帖・56〉(昭和39年)にその発見の経緯と概要が紹介された。そのときに長一から下記の… 続きを読む

尾形政治商店

明治33年ころから昭和25年ころまで山形県最上郡大蔵村肘折温泉で営業し、土産物、木地製品、玩具、こけし等を扱った商店。昭和4年までは木地工場も経営し、多くのこけし工人がここで働いた、 尾形政治は、慶応元年山形県飽海郡南平… 続きを読む

柿崎酉蔵

〔人物〕 文政8年現在の山形県大蔵村肘折の八鍬熊蔵(二代目の八鍬林蔵)の四男に生まれた。長兄は市蔵で、市蔵が八鍬の家を継いだ。父熊蔵は、若いころ永松鉱山で働き、後に検断(村役人)となって大蔵鉱山に勤めたと言われる。 酉蔵… 続きを読む

古肘折木地玩具

昭和46年7月刊の〈こけし山河・第10号〉(大阪こけし教室刊)に山中喜雄の「肘折の古こけし」という記事が掲載され、その衝撃がこけし界を走った。それは肘折の尾形政治の商店を解体した時に、その床下からごく古いこけしが発見され… 続きを読む

キナキナ

主に南部系の工人によって作られる、頭部がくらくらと動く小寸(10cm程度が定寸)のこけしをいう。キナキナは頭部が揺れる様子の擬態語である。 産地は、盛岡、花巻を中心とした岩手県、および秋田県の一部を含む。キナキナの作られ… 続きを読む

吉田木工所

昭和6年に鹿児島市で開催された国産振興博覧会の出品目録には盛岡の本町吉田勘次郎の名で「キナキナ坊」の記載がある。これは吉田木工所の出品であろう。 昭和6年 鹿児島国産振興博覧会 出品目録 東京こけし會編〈こけし作者一覧番… 続きを読む

煤孫茂吉

〔人物〕  明治11年8月5日、岩手県稗貫郡花巻川口町大字里の農業煤孫藤次郎・ナカの次男に生まれる。5、6歳の頃より祖父の生家であった台温泉の小瀬川金次郎宅で養育され、明治21年11歳で小学校を卒業すると、その… 続きを読む

安保一郎

〔人物〕 南部の木地業は古く、二戸郡浄法寺周辺で、平安期高倉天皇の時代頃から南部椀の製作を始めたと伝えられる。 浄法寺にある天台寺は天台宗の古刹で、ここで自家用の漆器を作り始めたのが浄法寺漆器の始まりであり、浄法寺御器と… 続きを読む