高橋久宗(たかはしひさむね:1930~2019)
系統:木地山系
師匠:伊藤常治
弟子:
〔人物〕 昭和5年10月25日、高橋与右衛門の長男として生まれた。
昭和47年10月より伊藤常治について木地の修業を行い、昭和48年10月からこけしを製作を始めた。
秋田県皆瀬村にあった家の作業場裏には広い畑があり、農作業を続けながらこけしの製作を行った。
令和元年9月3日没、行年数え年90歳。
沼倉孝彦工人作の儀一郎型を持つ高橋久宗(沼倉孝彦撮影)
〔作品〕 伊藤常治の作風を継承し、顔料で描いた小安こけしを作った。二尺、三尺の大寸ものも作り、若い頃には独りで六尺くらいのこけしも挽いたという。
下掲のこけしは極初期の作で、伊藤常治と見分けがつかないくらいに忠実に師の作風を追求している。
下掲の作には肩にビリ鉋も施している。
〔伝統〕 木地山系