秋山かう(あきやまかう:1917~)
系統:鳴子系
師匠:秋山忠市
弟子:
〔人物〕大正6年2月1日生まれ。宮城県玉造郡鳴子町の秋山忠市の妻女。秋山忠男の母にあたる。
夫の忠市は昭和18年に応召、22年に復員してこけしの製作を再開したが、そのころ忠市の木地にかうも描彩をしたことがある。数は多くないが昭和30年代まで時々描いていた。
〈こけし辞典〉には忠市の項目に「妻かうも一時描彩した事がある。」と書かれているが、かうの独立項目は立てられていない。
忠市は昭和59年4月に没したが、かうのその後の経緯については詳らかでない。
〔作品〕戦後の鳴子の標準的な作風である。描彩は十分整っていて単なる余技ではない。署名には「胴 忠市 頭 かう」としてあった。
〔伝統〕鳴子系