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佐藤善七

〔人物〕宮城県本吉郡横山村大徳寺門前(現在の登米市津山町横山)でこけしを作っていた工人。 嘉永5年7月8日佐藤善十郎長男として横山に生まれる。鳴子の木地師より技術を学んだ伊藤仁蔵について木地を習得した。こけしも作り、横山… 続きを読む

上ノ山

上山市は山形県南東部にある人口約3万3千人の市。羽州街道の宿場町として栄え、現在は温泉で知られる。城下町・宿場町・温泉街の3つを兼ね備えた都市は、全国的にも珍しいとされる。街道沿いの下町に、湯町、新湯、下湯、河崎、高松、… 続きを読む

高橋昌子

〔人物〕 昭和8年2月19日、福島県原ノ町市の木地業高橋忠蔵、ミンの三女に生まれる。父忠蔵の弟子であった柴田佳隆と結婚、佳隆は忠蔵の婿養子となった。その後、昭和29年に佳隆は京王帝都電鉄に就職、その勤めの関係で昭和35年… 続きを読む

長蔵文書

こけしに関する記載が文書上に現れたものとしては万延元年(1860)の「萬挽物扣帳」(岩松直助文))があり、そこには「小人形、相人形、中人形、大人形、大々人形」としてこけしの寸法が記載されている。 こけしに相当する”名称”… 続きを読む

西山辨之助

〔人物〕  嘉永5年11月13日、福島県信夫郡土湯村上ノ町の西山濱吉、サクの長男に生まれる。名前表記は文献によって「辯」「弁」が使われるが、戸籍上は「辨」が正しい。 父濱吉は佐久間亀五郎二男、土湯の首の回るこけしの創始者… 続きを読む

大湯

秋田県鹿角郡大湯温泉は、約800年の歴史を持つ古い温泉である。南部領内五湯の一つ「鹿角の名湯」として知られた。当初の四ヶ所の温泉が湧出する共同浴場は温泉小屋となり、やがて湯治宿が並ぶ温泉地へと発展した。江戸時代後期になる… 続きを読む

小安

小安は秋田県湯沢市皆瀬字湯元の古い温泉で、湯坪の開設も400年ほど前と言われている。南部藩から佐竹藩へ抜ける山道があり、子安番所が設けられていた。文化8年には、九代目の藩主佐竹義和が仙北領内巡回の途中、家来300人を連れ… 続きを読む

佐藤久吉

〔人物〕安政5年10月11日、宮城県刈田郡遠刈田新地の木地業佐藤久蔵の長男に生まれる。父久蔵の妹トヨは弥治郎佐藤東吉へ嫁し、その下のトラは新地の佐藤文吉に嫁していた。 久吉は、明治6年16歳で義理の叔父佐藤文吉について二… 続きを読む

堂号

中国の文人たちが自分の書斎に好んで趣のある名称をつけ、それを扁額に刻んだり、蔵書印に刻したりした。その書斎の名称を堂号という。こけし愛好家も、自分のコレクションやこけしを並べる書斎に堂号を付ける風が盛んに行われた。 堂号… 続きを読む

当て字

こけし愛好家や趣味人がひらがなの俗をきらって、漢字の当て字を好んで用いたことがあった。 これは江戸・明治期の趣味人たちに漢学尊重の風があり、こけし愛好家もこの風に倣ったことによる。 こけし愛好家は、こうした当て字を用いて… 続きを読む