佐藤慶春

〔人物〕昭和16年3月3日、宮城県刈田郡福岡村弥治郎の佐藤昇、きくの三男に生まれる。母きくは佐藤今三郎の長女で、志村家から昇を婿に迎えた。佐藤辰雄、慶明は兄である。 昭和31年白石市立福岡中学校を卒業後、13歳年長の兄辰… 続きを読む

大沼力

〔人物〕  昭和2年5月3日宮城県鳴子町新屋敷の木地業大沼誓・りんの四男に生まれる。長男、次男はともに2歳ころに亡くなり、三男は20歳のときに満州で没した。力が誓の後継者となった。 昭和16年鳴子尋常高等小学校を卒業する… 続きを読む

西山英子

〔人物〕昭和27年5月21日、福島県土湯温泉のこけし工人西山憲一の娘に生まれる。家業がこけし作りであったため、こけしの描彩には興味を持っていたが、昭和57年より父憲一の木地に正式に描彩し、作品を発表するようになった。福島… 続きを読む

高橋悟郎

〔人物〕明治34年1月12月、岩手県和賀郡笹間村(現花巻市)中笹間の仏画師高橋庄吉の五男として生まれた。22歳のとき北海道へ渡ったが、脚気を患ったため24歳で帰郷した。花巻で傘口クロ(和傘の部品)の目立て職人をしていた兄… 続きを読む

丹野辰彦

明治37年1月2日、軍人丹野辰治の長男として山形市香澄町に生まれた。大正5年小学校を卒業し、山形の小林倉治方に入門、倉治は大正に入って殆どロクロに向かわず、大正7年に没しているので、実際には長男倉吉の指導を受けた。小林栄… 続きを読む

磯谷茂

〔人物〕中ノ沢でこけしを製作した磯谷直行の姉婿。福島県耶麻郡中ノ沢温泉にて理髪業のかたわら、大正3年土産物の山市商店を開いた。木地工場を開設し、海谷七三郎を職人として招いて、義弟直行がその弟子となった。 理髪店 磯谷茂夫… 続きを読む

笹川菊之助

福島県中ノ沢の木地師。中ノ沢の木地業においては重要な工人であったがこけしは作らず、こけし工人ではない。 〔人物〕 明治24年5月30日、笹川勘助、もとの長男として川俣で生まれた。笹川家の先祖は福島県東白川郡棚倉の出身で地… 続きを読む

本田久雄

〔人物〕 大正12年8月29日、宮城県刈田郡小原村字湯元二三の木地業本田鶴 松・まさの四男として生まれた。昭和13年高等小学校卒業後、父について木地を修業し、こけしの製作も行った。初出の文献は昭和15年7月〈鴻・第1号〉… 続きを読む

近藤政光

〔人物〕大正3年11月28日、山形市の会社員近藤政蔵の長男に生まれる。尋常高等小学校卒業後、山形市内の印刷屋に勤めた。昭和8年看護兵として入隊した。昭和11年除隊し、神奈川県鶴見市の東京芝浦製作所で働いたが、同所木型部に… 続きを読む

佐々木与始郎

〔人物〕 明治19年5月9日、岩手県稗貫郡湯口村(志戸平)38番地の木地業佐々木角次郎、リンの長男に生まれる。祖父は佐々木与市、叔父に要吉がいた。 「佐々木家は代々花巻城の家老職を務めていたが、南部利直候(1576~16… 続きを読む