大宮正貴

大宮正貴(おおみやまさたか:1939~1990)

系統:蔵王高湯系

師匠:大宮安光/大宮正安

弟子:

〔人物〕昭和14年6月21日、山形市双月のこけし工人大宮安次郎の三男に生まれる。長兄に安光、次兄に正安がいる。昭和27年に中学校を卒業後、兄の安光について木地の修業をした。その後おもに新型の木地を専門に挽いた。昭和43年頃から伝統の型にも取り組むようになり、大宮安次郎や岡崎長次郎の型などを作った。
昭和50年代前半に木地を中止して他出し、こけしの製作から離れた。
平成2年7月24日没、行年52歳。


右より 大宮正安 大宮正貴 母 昭和34年 撮影:露木昶

〔作品〕伝統の型に取り組むようになった初期には下掲写真のように安次郎や長次郎の古いこけしを参考にして製作に取り組み、よく原物の雰囲気を伝える作品になっていた。


〔右より 25.8cm 安次郎型、22.1cm 長次郎型(昭和44年)(箕輪新一)〕

蔵王高湯のこけしをもとに自分の型をも目指していた。


〔24.2cm(昭和52年頃)(高井佐寿)〕

〔伝統〕蔵王高湯系

 

〔参考〕

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