岡崎久太郎

〔人物〕    明治21年8月20日、山形県羽前国南村山郡高湯村(現在の蔵王温泉)の能登屋岡崎久作、ひでの二男に生まれる。長兄は能登屋を継いだ岡崎栄作である。家業が木地屋で職人も多く、木地は特定の師匠… 続きを読む

岡崎栄治郎

〔人物〕 明治5年5月10日、山形県羽前国南村山郡高湯村30番地(現在の蔵王温泉)能登屋岡崎栄吉・可能(かの)の四男に生まる。家は代々嘉平治で、父栄吉も嘉平治を襲名、戸籍名は嘉平治であるという。父の嘉平治は蔵王を山越えし… 続きを読む

水引手

御所人形で前髪を水引で結んだ頭部模様を描いたものを「水引手(みずひきて)」と呼んでいる。この様式をこけしの前髪として描いたものに対しても、「水引手の描法」「水引を加えた前髪」などと表現する。 水引(みずひき)は元来、祝儀… 続きを読む

手絡

手絡(てがら)は日本髪を結う際に、髷に巻きつけるなどして飾る布のことを言う。あるいは髷かけとも言う。髪型のお煙草盆(髷の間にかける)、桃割れ(髷の中に入れ込み下部を割って見せる)、唐人髷(髷の中に入れ込み上下を割ってみせ… 続きを読む

かせ

漢字表記は「綛」。本来の意味は、紡いだ糸を取り扱いに便利なよう、一定の大きさの枠に一定量巻いて束にしたもの。その束を一綛、二綛と数えた。綿糸の場合、一綛は約768メートル。 こけしで「かせ」という場合は、土湯系のこけしの… 続きを読む

佐藤慶治

〔人物〕 明治23年12月23日、宮城県刈田郡八宮村11(現在の弥治郎)の木地師佐藤幸太・すくの二男として生まれた。兄に今三郎、弟に味蔵・栄太郎・春二、妹にはるよがいる。栄太郎は生後間もなく亡くなった。木地は父幸太に学ん… 続きを読む

佐久間粂松

〔人物〕  明治8年3月7 日、土場温泉下ノ町28 (現在の新店)の木地業湊屋佐久間浅之助・ノエの次男に生まれる。母ノエは熊捕り名人の鉄砲師二瓶儀助の二女で、寺子屋の優等を見込まれて浅之助に嫁いだ。 戸籍表記は久米松。土… 続きを読む

吉野稔弘

〔人物〕 昭和61年11月12日、吉野昭・江美子の長男として宮城県白石市弥治郎に生まれる。平成16年柴田農林高等学校卒業後、ニチレイ食品に就職、半年後に体調をこわして退社。その後、JAのサービスステーションで約2年間働い… 続きを読む

大内今朝吉

〔人物〕 明治16年11月25日福島県安達郡岳温泉の旅館主鈴木治三郎・カメの次男に生まれる。父治三郎は、明治10年安達郡石井村鈴石字堀越より婿入りし、温泉宿扇屋を営む傍ら農業にも従事していた。この当時の岳温泉は深堀という… 続きを読む

北原鉄造

〔人物〕  明治38年10月3日、北原春治・スエヨの長男として、秋田県由利郡本荘町裏尾崎町に生まる。大正9年高等小学校卒業後、同じ裏尾崎町町内の河村辰治について木地挽きを習得する。大正13年徴兵検査のため弟子上がりし西小… 続きを読む