〔人物〕 明治10年3月10日、山形県堀田村蔵王高湯の酢川神社別当斎藤勝治の二男に生まる。母は木挽きの娘であったという。戸籍表記は齋藤。酒造業斎藤源治の息子たち弘治、勝治、彦治、忠治のうち、長男弘治は作業中ガス中毒で夭折… 続きを読む
熊谷弥市
〔人物〕大正9年1月2日、宮城県古川市東大崎字新田大西7-4の熊谷平市郎、やえのの長男に生まれる。昭和8年4月東大崎高等小学校を卒業、応召となり終戦後昭和21年復員した。昭和23年3月よりこけしの描彩のみ行なう。昭和35… 続きを読む
斎藤源吉
〔人物〕 明治18年5月1日、山形県蔵王高湯に生まる。酒造業斎藤忠治・いとの長男。忠治は斎藤松治の父勝治の弟にあたる。斎藤家は明治21年まで銘酒男山の製造を家業としていた。源吉の妹まつとつめはそれぞれ能登屋の岡崎栄作、久… 続きを読む
岡崎栄作
〔人物〕 明治19年9月2日、蔵王高湯能登屋の岡崎久作・ひでの長男に生まれた。母ひでは上ノ山士族鈴木良邑の長女、栄作の弟には久太郎、久助、重雄、久一郎、菊雄、作太郎がいた。木地技術は尋常高等小学校卒業後、叔父栄治郎に学び… 続きを読む
岡崎嘉平治
〔人物〕能登屋は蔵王高湯の旧家で、当主は代々嘉平治を名乗っていた。岡崎久作、栄治郎兄弟の父も幼名栄吉であったが、家督相続後戸籍を嘉平治に改名した。蔵王高湯の辻屋旅館・竜甘堂は嘉平治家の分家であるという。 こけし作者として… 続きを読む
浪華趣味道楽宗
大正後期に関西で結成された趣味、道楽の愛好家集団。大正8年に東京で活動を始めた我楽他宗と趣旨を同じくして、高橋好劇が中心になって関西で始めた。 浪華趣味道楽宗の始まりついて、通説では「平凡寺の我楽他宗を真似た」といわてい… 続きを読む
岡崎幾雄
〔人物〕 昭和10年2月23日、蔵王高湯の能登屋岡崎嘉平治・まさの長男に生まれる。 祖父栄作は中風で倒れ、父嘉平治は戦地より病を得て帰国したまま昭和23年に没したので、祖父・父より木地の指導を受けることができず、父嘉平治… 続きを読む
田中恵治
〔人物〕昭和28年8月17日、山形県米沢市綱木の農林業田中金吾の長男に生まれる。蔵王でこけしを製作していた田中敦夫の甥に当たる。昭和47年3月に赤湯園芸高校を卒業、昭和51年5月から米沢の高崎栄一郎に師事して木地挽きを学… 続きを読む
佐藤今朝吉
〔人物〕 昭和5年3月1日、下駄製造業佐藤惣太郎次男として遠刈田温泉に生まる。昭和18年、尋常高等小学校卒業と共に、徴用されて東京の工場で働き、終戦とともに帰郷した。家業の下駄屋の職人をしていたが、新型こけしのブームとな… 続きを読む
渡辺忠雄
〔人物〕 昭和13年11月23日、福島県伊達郡国見町の農業佐野清蔵の二男に生まれる。学校を終えると自動車販売会社に勤めた。土湯の松屋に乗用車を納めたがその時の対応がよく、松屋の阿部シナが見込んで昭和41年山根会津屋の渡辺… 続きを読む