盛眞一

〔人物〕大正10年3月18日、青森県温湯温泉の木地業盛秀太郎、スナの次男に生まれた。長男は生後すぐになくなったので、実質的に長男として扱われた。弟と女姉妹二人がいた。尋常小学校の頃から成績優秀で旧制中学に進学、商業を学ん… 続きを読む

黒田うめの

〔人物〕 明治42年1月17日、山形県南村山郡柏倉門伝村の農業辰野梅次の四女として生まれる。昭和2年米沢市玉ノ木町に住んでいた木地師黒田精四郎(南村山郡滝山村元木の村上元吉弟子)と結婚した。精四郎は昭和10年より市内信濃… 続きを読む

斎藤右内

〔人物〕昭和2年12月1日に天童で生まれる。父は斎藤三代男。刑務署勤務の間に署内作業場で木地の技術を身につけた。定年退職後、天童に戻ったが近所に佐藤文吉がいたので友人付合いをするうちに見取りでこけしを作るようになった。 … 続きを読む

高野幸八

〔人物〕  明治2年10月8日、宮城県玉造郡鳴子村の塗師高野幸作・登(と)よの八男に生まれる。父幸作は旅館業高野四郎作の三男、母とよは高橋万右衛門(現鳴子ホテル)の次女。明治21年4月の沢口吾左衛門文書には高野… 続きを読む

間宮正男

〔人物〕大正10年3月10日、青森県大鰐の木地師間宮明太郎の長男に生まれる。昭和10年高等小学校卒業後、父の明太郎について木地の修業を行った。木地玩具のズグリ、じょうば槌、柄杓、こけしなどを挽いた。昭和16年頃からは軍需… 続きを読む

佐久間弥七

文政5年、奥州信夫郡土湯村の木地業稲荷屋佐久間亀五郎、キジの長男に生まれた。西屋の養子に入った西山濱吉(二男)は弟である。幼少時より父につき木地修業。父創案のでこに工夫し、首の回る弥七でこを作った。15歳で父に死別し、母… 続きを読む

佐藤広子

〔人物〕昭和36年5月5日、秋田県川連町大舘の木地業佐藤秀一、カネの3人兄弟(女・男・女)の末子に生まれた。祖父の兼一は戦前よりこけしを作った事で知られている。兼一の母ヨシは初右衛門本家の小椋養治の長女で泰一郎とは兄妹で… 続きを読む

鈴木晃悦

〔人物〕昭和2年5月6日、山形県寒河江市の仏具建具業鈴木安太郎の長男に生まれる。 家業は仏具建具業であったが祖父の鈴木米太郎は、山形の小林倉治について木地挽きを修業していたので、父安太郎も木地を挽き、戦後は昭和… 続きを読む

大滝武寛

〔人物〕山形県鶴岡市七日町の玩具作者。明治15年に千安京田の村長大滝五右ェ門の家に生まれる。一時東京の大きな農園の仕事を手伝っていたが、大正初期に鶴岡に戻り、上京中に覚えた装飾の技術を生かして当時盛んに開催された物産会の… 続きを読む

当て字

こけし愛好家や趣味人がひらがなの俗をきらって、漢字の当て字を好んで用いたことがあった。 これは江戸・明治期の趣味人たちに漢学尊重の風があり、こけし愛好家もこの風に倣ったことによる。 こけし愛好家は、こうした当て字を用いて… 続きを読む