佐藤巳之助

〔人物〕 明治38年11月10日、山形県最上郡大蔵村肘折温泉佐藤周助、イサの次男として生まれる(周助の本籍地は宮城県刈田郡宮村であり、肘折より離れていたので戸籍に記載された巳之助の生年月日は明治39年10月22日になって… 続きを読む

小幡福松

〔人物〕明治31年12月7日、福島市置賜町31番地の小幡末松、ヨフの長男として生まれる。兄弟に二男善作、三男徳松、四男(夭折)、五男秀松、六男儀松がいるが、このうち、木地描彩に関係したものは福松、徳松、秀松の三名で、一時… 続きを読む

今野かしく

〔人物〕昭和6年10月2日、宮城県刈田郡宮村遠刈田新地の木地業佐藤好秋、しづえの長女として生 まれた。昭和23年3月遠刈田中学校卒業、同25年に父の好秋についてこけしの描彩を習った。 昭和33年好秋の弟子であった今野幹夫… 続きを読む

川合信吾

〔人物〕昭和5年6月2日、鳴子の商業(川合商店)川合善四郎の三男に生まれる。昭和22年、鳴子の岸正男について木地を学び、こけしを製作した。伊勢の川口貫一郎発行の〈こけし・21〉(昭和27年)に高橋武男の入稿による「鳴子の… 続きを読む

阿子島文夫

〔人物〕昭和3年5月5日、宮城県蔵王温泉のこけし工人阿子島孫一の次男に生まれた。父の孫一は遠刈田の佐藤吉郎平について木地を修業した工人、一時東京に出たが昭和24年に遠刈田に戻り木地を再開したので、文夫はこの年より父孫一に… 続きを読む

小椋勇三郎

〔人物〕 昭和8年6月1日、秋田県川連大館の木地業小椋泰一郎・たかの三男に生まれる。小椋嘉市は長兄、小椋捨次郎は次兄。昭和24年川連中学校を卒業、中学三年生の頃より父泰一郎について木地を学んだ。卒業後約1年ほど家業を手伝… 続きを読む

佐藤今三郎

〔人物〕明治22年11月18日、弥治郎の木地業佐藤幸太・すくの長男に生まれる。弟に慶治、味蔵、春二がいた。父幸太は遠刈田で一人挽きを学んで、弥治郎に伝えた重要な工人であり、今三郎はその父幸太について木地を修業した。幸太は… 続きを読む

橋田素山

本名繁彦、日本橋の生まれで大正10年9月に没した。趣味に生きた人で加山道之助可山とも親しく、土俗玩具の先駆者のひとり。もともとは納札、千社札の蒐集家で、著書に納札関係の文献史〈千社万別〉がある。 斎藤昌三はこけし蒐集の草… 続きを読む

安藤良弘

〔人物〕会津若松にある福島県立工芸試験場の技師。明治33年頃の生まれ。県立会津中学校の卒業と思われ、校内の美術クラブ後素会のOBによって大正15年春に創立された彩光会という洋画団体の名簿に長尾三郎、春日部たすく、渡部菊次… 続きを読む

カスミ族

戦後東京で集まりを開いたこけし愛好家のグループを自ら「カスミ族」と呼んだ。 このカスミ族の集まりから、やがて「東京こけし友の会」が生まれた。 名和明行、好子夫妻の家がもっぱら会場となり、昭和27年の初めから28年の8月ま… 続きを読む