佐藤甚吉

〔人物〕 明治34年3月24日、山形県最上郡戸沢村字金打坊の農業佐藤甚蔵の家に生まれる。父甚蔵の姉サクは最上郡及位の木地業佐藤文六の後妻となっていたので、甚吉はその縁から大正2年13歳より佐藤文六について木地の修業をした… 続きを読む

井上ゆき子

〔人物〕 昭和7年11月8日、福島県耶麻郡西会津町野澤字原町乙の民芸品製造業井上義治・マツノの長女に生まれた。福島県立喜多方高等女学校に入学したが体調を悪くして中退、昭和24年18歳より父義治について創作こけしの野沢こけ… 続きを読む

藤原勝郎

〔人物〕 昭和19年10月5日、秋田県湯沢市三梨町字上堀の農業藤原市太郎の長男に生まれる。父市太郎は出征していて、勝郎が生まれる前に戦死した。 勝郎は高校を卒業後しばらく働いたが、やがて稲川町役場に入り、定年となった平成… 続きを読む

伊藤作兵衛

〔人物〕山形県蔵王温泉の商店主。昭和30年代半ばに山寺の石山和夫を職人として招いて蔵王高湯系式のこけしを作らせて販売した。こけしは伊藤作兵衛名義で売られていた。和夫が山寺に帰ってからも同趣の作を依頼して作らせ、取り寄せた… 続きを読む

猪狩勝彦

〔人物〕大正7年11月15日。福島県平の猪狩清大の次男に生まれる。佐藤誠の弟子となった猪狩庄平は長兄である。昭和24年より白石で木地を習得して、新型風のこけしを製作した。 遠刈田の佐藤文助とは木地の関係で縁故があり、昭和… 続きを読む

高橋武男

〔人物〕  大正5年7月26日、宮城県玉造郡鳴子町の木地業高橋武蔵、きよのの長男に生まれた。正吾は弟。昭和6年3月鳴子尋常高等小学校卒業後,父武蔵について木地を習得した。昭和8年ころより描彩も開始し、〈木形子〉により作者… 続きを読む

佐藤菊治

〔人物〕 明治28年5月18日、宮城県柴田郡青根温泉の旅館業佐藤菊治郎、さいの長男に生まれる。菊治郎の父は青根佐藤重右衛門であり、菊治郎の姉ゆのの婿養子に入ったのが、遠刈田の周右衛門・菊治(先代)の弟重太郎であった。従っ… 続きを読む

佐藤慶治

〔人物〕 明治23年12月23日、宮城県刈田郡八宮村11(現在の弥治郎)の木地師佐藤幸太・すくの二男として生まれた。兄に今三郎、弟に味蔵・栄太郎・春二、妹にはるよがいる。栄太郎は生後間もなく亡くなった。木地は父幸太に学ん… 続きを読む

海谷好雄

〔人物〕昭和15年6月23日、山形県山寺に生まる。山寺中学校卒業後、昭和30年より山形市地蔵町の近藤政光につき木地挽を修業。同34年、年期が明け、以後小田原市綱一色の木工所で新型専門に作った。昭和41年帰郷し独立開業、そ… 続きを読む

小林光子

〔人物〕 昭和9年5月1日、岩手県和賀郡湯田町出身の小林光一の長女として茨城県で生れた。祖父は湯田町で木地工場を開設した小林辻右衛門で、光一はその長男である。小学校4年まで東京の北千住で育った。戦争激化による疎開のため昭… 続きを読む