伊藤昭徳

〔人物〕昭和17年3月19日、宮城県玉造郡鳴子町赤湯に生まれる。父は工夫であった伊藤文四郎、母はよし、文博は長兄に当たる。兄の文博は鳴子の大沼誓に弟子入りし、こけしを製作していたので、昭徳は中学を卒業すると昭和35年より… 続きを読む

佐久間虎吉

〔人物〕  明治24年1月1日福島県信夫郡土湯村下ノ町18の佐久間浅之助、ノエの七男に生まれる。由吉、粂松(戸籍表記 久米松)、常松、源六、七郎、米吉は兄にあたる。姉もフジ、キチ、ハナの3人が居り、虎吉は10人… 続きを読む

こけし夢名会

菊本栄次、鹿間時夫、白鳥正明、橋本正明、箕輪新一を同人として運営し、昭和43年9月発足したこけし頒布会。ほぼ半年間頒布、その後自然休会となった。 「近来こけし界の一部でこけしの伝統論に束縛され、一部有名工人の定型化された… 続きを読む

石原日出男

〔人物〕大正14年3月13日、石原謙太郎、みつのの末子として東京市芝区で生まれた。父謙太郎は宮城県涌谷町にて商業を経営していた。母のみつのは鳴子の大沼岩太郎の長女せいと養子浅吉の間に生まれており、日出男にとって岩太郎は曽… 続きを読む

阿部善治郎

弘化4年6月14日、土湯村の旅館業阿部傳兵衛、ミンの長男に生まる。傳兵衛家は文禄年間越後から土湯に渡ってきた村上氏の浪人阿部徳右衛門薩摩の祐筆阿部傳兵衛の直系で、代々傳兵衛を名乗っていたという。屋号は松屋であるが、阿部吉… 続きを読む

佐藤末吉

〔人物〕明治38年3月10日、岩手県稗貫郡花巻町東町(現花巻市)に生まれる。大正4年ころ、青森県浅虫で開業していた姉よねの夫、鳴子出身の伊藤松三郎に弟子入りして木地の修業を行った。 大正5年頃より毎年松三郎にしたがって北… 続きを読む

阿部一郎

〔人物〕 大正14年1月8日、福島県土湯温泉木地業阿部新次郎・よりの長男に生まれる。阿部治助は伯父にあたる。昭和16年より父新次郎について木地を学んだ。こけしも作ったが、昭和18年には転業した。戦後の再開は昭和30年1月… 続きを読む

大湯

秋田県鹿角郡大湯温泉は、約800年の歴史を持つ古い温泉である。南部領内五湯の一つ「鹿角の名湯」として知られた。当初の四ヶ所の温泉が湧出する共同浴場は温泉小屋となり、やがて湯治宿が並ぶ温泉地へと発展した。江戸時代後期になる… 続きを読む

福田良助

〔人物〕 明治32年ころの生まれ(推定)。大正2年15歳ころ横手の浅利製材工場で働いていた大沼熊治郎(鳴子出身・昭和4年没)につき木地を修業。熊治郎は横木専門であったため、玩具やこけしを作らなかった。その後、熊治郎は良助… 続きを読む

佐藤兵七

〔人物〕   明治35年6月5日、福島県土湯温泉の佐藤嘉吉・スイの二男に生まれる。嘉吉は土湯の佐藤兵吉の次男で、膽沢為次郎について木地を修業した人。為次郎は兵吉の家の二階にロクロを据えて、足踏みロクロ… 続きを読む