伊藤作兵衛

〔人物〕山形県蔵王温泉の商店主。昭和30年代半ばに山寺の石山和夫を職人として招いて蔵王高湯系式のこけしを作らせて販売した。こけしは伊藤作兵衛名義で売られていた。和夫が山寺に帰ってからも同趣の作を依頼して作らせ、取り寄せた… 続きを読む

太田伊三郎

小松伊三郎ともいう、山形県上ノ山生まれ。蔵王高湯系岡崎栄治郎の弟子。大酒のみのうえ酒乱で、一ヵ所に定着できず、肘折、及位、蔵王高湯、釈迦堂などを職人として転々とした。 佐藤丑蔵によれば、肘折にいたころは美人で唄の上手な妻… 続きを読む

赤物

赤物というのは赤い染料を使った玩具や土産物のこと。木製玩具、土人形、張子などでも広くこの呼称は使われた。 赤は疱瘡(天然痘)から守るといってこの赤物を喜んで買い求め、子供のもてあそび物にした。赤物玩具を作る人のことも、赤… 続きを読む

脇本三十郎

〔人物〕明治34年、秋田県能代市清助町の米屋脇本三十郎の長男として生まれた。幼名幸広。兵隊検査の年に、四代目三十郎の名を継ぐ。木地は初代。大正7年に能代工業講習所挽物科に入学、同9年4月卒業と同時に、同校挽物専攻科に進ん… 続きを読む

田山和文

〔人物〕 昭和28年1月8日、岩手県八幡平市(旧西根町大更)の製材技師田山正蔵の4男に生まれる。自家の近くに木地業石井誠朗の妻の姉が居て、同じ町会であったため親しく、中学2年のころから石井のところで仕事をしないかと勧めら… 続きを読む

じしゃのき

こけしの用材の一つ。和名はエゴノキ(学名 Styrax japonica)。 エゴノキ科の落葉小高木である。北海道~九州・沖縄まで、日本全国の雑木林に多く見られる。5~6月に、その年にのびた短い側枝の先に1~4個の白い花… 続きを読む

信太昭

〔人物〕  昭和28年5月14日、刺繍業信太統一・タツの長男として群馬県桐生市仲町に生まれる。関東短期大学国文科中退後、建設設計事務所に勤務した。二級建築士として勤務を続ける中で、昭和51年24歳の時からこけし蒐集を始め… 続きを読む

斎藤忠七

〔人物〕大正6年12月18日、福島に生まれた。土湯温泉町の斎藤秀七の娘と結婚して養子となった。菅野国男は甥にあたる。昭和46年より佐藤佐志馬について木地を修得した。こけしも製作した。 平成22年2月18日没、行年94歳。… 続きを読む

菅野国男

〔人物〕昭和11年12月12日、福島県信夫郡町庭坂字高湯(信夫高湯)の安達屋旅館の10人兄弟の五男に生まれる。戸籍表記國男。土湯の斎藤忠七は叔父に当たる。 安達屋では子供に教育のため福島市内に家を一軒持っていてそこから学… 続きを読む

阿部薫

〔人物〕  昭和20年10月26日、天童市大字高木の農業、阿部健司・みわの次男に生まれる。昭和39年3月山形県立村山農業高等学校農業科を卒業後、大手上場会社に就職した。昭和43年11月神尾豊子と結婚。豊子は、神尾長三郎・… 続きを読む