系統

こけしは産地ごと、工人ごとにそれぞれ特徴のある形態を持ち、また独特の描彩が施されている。 そうした特徴は、おおむね産地の歴史や、工人の師弟関係の系譜による部分が大きい。それゆえ大きないくつかのグループに分類することが可能… 続きを読む

青点

① 遠刈田新地の工人用語。こけしの頭頂部の前髪の後方、赤い放射状のてがらの中心部に描かれる青い点状の部分をいう。橘文策氏が紹介した佐藤松之進の〈木地人形記〉に、こけし描彩の年代的変遷が示されている〈こけし手帖・37〉〈こ… 続きを読む

宮島重昭

〔人物〕 昭和4年10月20日、裁判所事務宮島某長男として米沢駅前に生まる。小学校時代より米沢の小林吉太郎に木地挽きを習っていたが、小学校卒業後、米沢航空工場(職長:小林吉太郎)へ入所し本格的に木地を挽くようになった。昭… 続きを読む

藁科茂

〔人物〕 大正13年6月1日、八谷鉱山の作業員藁科有吉の次男として米沢市入田沢に生まる。小学校卒業後、昭和14年3月小林吉太郎に弟子入りして木地を習得した。昭和18年、吉太郎が死亡したので、米沢航空分工場に移り、高崎栄一… 続きを読む

つんけ

木地山系、山形小林一家など一部のこけし後頭部に見られる毛束のこと。 つんけを描く工人として知られているのは、中ノ沢岩本善吉、木地山系小椋泰一郎、小椋久四郎、小椋石蔵、土湯系佐久間由吉、山形の小林倉吉、清蔵、栄蔵、作並の平… 続きを読む

こけし夢名会

菊本栄次、鹿間時夫、白鳥正明、橋本正明、箕輪新一を同人として運営し、昭和43年9月発足したこけし頒布会。ほぼ半年間頒布、その後自然休会となった。 「近来こけし界の一部でこけしの伝統論に束縛され、一部有名工人の定型化された… 続きを読む

岡村豊作文書

庄内大山(現在の鶴岡市大山)の岡村豊作が所蔵していた明治32年の「木地寸形記」、表紙には「明治丗二年 木地寸形記 亥旧五月吉日」と書かれている。東長沢の長作文書(明治19年)より時代は下るが,この頃庄内地方で作られた弁当… 続きを読む

じしゃのき

こけしの用材の一つ。和名はエゴノキ(学名 Styrax japonica)。 エゴノキ科の落葉小高木である。北海道~九州・沖縄まで、日本全国の雑木林に多く見られる。5~6月に、その年にのびた短い側枝の先に1~4個の白い花… 続きを読む

筒井郷玩店

筒井英雄が大阪日本橋の南詰に開業していた郷土玩具専門店。 筒井英雄は明治19年生まれの写真家で、大正3年ワンダース写真館を開業、早撮り写真「ワンダース」として全国的に知られた。筒井英雄が何時どういうきっかけで玩具に興味を… 続きを読む

娯美会

ごみかい 大正末期から昭和の初めにかけて大阪を中心に趣味人が集まった会。 東京には、三田平凡寺が中心になって結成した趣味の集まり「我楽他宗」があったが、関西にもそれに刺激を受けた「浪華趣味道楽宗三十三所」という集まりが出… 続きを読む