煤孫盛造

煤孫盛造(すすまごもりぞう:1950~)

系統:南部系

師匠:煤孫実太郎

弟子:

〔人物〕昭和25年7月5日、岩手県花巻市の木地業煤孫実太郎の三男に生まれる。煤孫茂吉は祖父、煤孫達雄は長兄である。
昭和48年7月より父実太郎について木地の技術を習得した。昭和56年から盛造名義のきなきなを製作するようになった。昭和59年に父実太郎が亡くなったあとも花巻のきなきなを継承して、製作を続けている。

煤孫森造 平成26年9月

煤孫森造 平成26年9月

〔作品〕祖父茂吉、父実太郎譲りのきなきなを中心に製作を行っている。胴の中央のくびれたもの、胴の中央に帯のついたもの、胴裾のくびれたものの三種の無彩きなきながある。
古い南部のきなきなにあるろくろ線を加えた様式も作る。
また、他に新考案ものも作り、宮沢賢治風に帽子を被ったきなきな(デクノボーこけし)や、ろくろ線の彩色を施したものなどがある。

無彩のものは木肌の美しさと造形の姿が見所である。


〔 18.0cm(昭和61年)(高井佐寿)〕


〔19.0cm(平成8年)(橋本佳子)〕

下掲はろくろ線を付したきなきなで、これも古い様式の一つ。


〔10.5cm(平成31年2月)(橋本正明)〕

系統〕南部系

〔参考〕

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