矢口権佐久

明治34年ころ山形にて生まれた。蔵王高湯の岡崎長次郎について木地を習得した。大正12年春から13年春までと、大正14年2月から10月までの二回岡崎長次郎方で職人として働いた。山形の山川源吉、山寺の佐藤正雄は兄弟弟子である… 続きを読む

加山道之助

明治中期に、こけしを集めた横浜の蒐集家。橋田素山と並んで極初期の玩具蒐集家である。 こけしも古いものを多く集めていたがその殆どを関東大震災で焼失した。焼失したこけしの中には高野幸八もあったという(佐野健吉談)。下掲の飯坂… 続きを読む

小林順子

〔人物〕昭和33年9月3日、兵庫県明石の工員中川昇の二女に生まれた。昭和57年に岩手県和賀郡湯田の小林元と結婚した。小林元はこけし工人小林定雄、輝子夫妻の長男である。元は一時こけしを作った後、製作を中止していたが、昭和5… 続きを読む

阿部一好

〔人物〕福島市土湯温泉の佐藤左志馬の弟子。土湯の蔦屋阿部国松の遠縁にあたる。生年月日等不詳である。昭和28、9年頃中学時代に左志馬に短期間弟子入りし、左志馬のこけしによく似たこけしを作った。〈こけし手帖・68号〉佐久間貞… 続きを読む

奥山広三

〔人物〕    明治38年10月24日、山形県西村山郡河北町谷地字松橋の木地業奥山安治四男に生まれる。8人兄弟の末弟である。戸籍表記は廣三。父安治は山形の小林倉治について修業した人。 当時安… 続きを読む

佐藤佳樹

〔人物〕 昭和24年9月26日、青森県温湯のこけし工人佐藤善二、信の長男に生まれる。昭和43年高校卒業後、小田原で3年間木木工機械の勉強を行った。昭和46年23歳より約2年間父善二についてさらに木地の修業をおこなったが、… 続きを読む

深沢要

明治37年7月24日、東京都下谷区池之端七軒町で生まれた。生後1年6ヶ月で広島へ、さらに九州福岡へと転々として子供時代を過ごしたが、生来病弱で学校も入退学を繰り返した。大正10年に大阪の泰西学館に入ったが、大正11年に病… 続きを読む

秋山忠市

〔人物〕 大正2年11月29日、木地師秋山忠・やよ江の長男として鳴子に生まる。昭和2年鳴子高等小学校を卒業後、父忠と同級生であった高橋武蔵の弟子となり、2年間木地を修業した。高亀でのおもな仕事は馬の尻替玉を挽くことであっ… 続きを読む