寺沢省一郎

〔人物〕  大正3年1月1日、盛岡の木工業寺沢政吉の長男に生まれる。寺沢七郎は末の弟。父政吉は松田清次郎について木地を習った後、盛岡市馬町で寺沢製作所を開業した。戦前は木地業を中心に行い、家族で木地を挽いていたので、省一… 続きを読む

寺沢政吉

〔人物〕  明治18年3月20日盛岡に生まれる。明治31年14歳より盛岡の松田清次郎に師事した。煤孫茂吉、坂下権太郎は兄弟子である。師匠の清次郎は明治33年に肺患のため31歳で亡くなった。兄弟子であった煤孫茂吉は清次郎没… 続きを読む

照井音治

〔人物〕明治18年12月5日、岩手県稗貫郡湯口付下志沢の農業照井奥太郎の長男に生まれた。 明治21年、音治の父奥太郎は3歳の音治をつれて芸妓と駈け落ちし、宮城県青根温泉へ行って旅館佐藤仁右衛門の番頭となった〈こけし手帖・… 続きを読む

照井哲也

〔人物〕  昭和45年8月1日発行の〈こけし手帖113号〉で柴田長吉郎が執筆した「南部佐々木家の工人たち(2)横川目の工人・与始郎」に、南部系工人佐々木与始郎の横川目時代の弟子・照井哲也がこけし製作をした旨記述がある。以… 続きを読む

テルヤ

大阪市南区長堀橋筋2丁目27にあった郷土玩具店。昭和11年3月ころ開店。経営者は木形子研究会同人の浦野泰正。夫人の名照子を取りテルヤという。夫人のほうが郷玩収集には熱心で、卯歳に因み兎の郷玩を集めていた。筒井が郷玩店より… 続きを読む

堂号

中国の文人たちが自分の書斎に好んで趣のある名称をつけ、それを扁額に刻んだり、蔵書印に刻したりした。その書斎の名称を堂号という。こけし愛好家も、自分のコレクションやこけしを並べる書斎に堂号を付ける風が盛んに行われた。 堂号… 続きを読む

徳永慎一

〔人物〕昭和8年10月3日、福島県土湯の農業徳永覺の長男に生まれる。昭和48年より土湯の西山憲一に就いて木地を学び、昭和50年頃よりこけしを作るようになった。 〔作品〕   〔30.3cm(昭和63年)(高井佐… 続きを読む

冨田喜夫

〔人物〕昭和19年1月13日、福島県福島市の冨田照次の二男に生まれた。昭和59年頃に高湯温泉の篠木利夫に木地を習って一時期こけしを製作した。   〔作品〕篠木利夫の作風を継承したが、作品は土湯系の一般型であった… 続きを読む

富塚由香

〔人物〕 平成4年7月27日に富塚信雄・ひろみの長女として宮城県白石市に生まれる。大河原商業高校卒業後、高校の担任の紹介で白石市の「地域人材育成事業」のプログラムに応募し、平成23年4月21日より弥治郎こけし村で木地業の… 続きを読む

内国勧業博覧会

内国勧業博覧会は、国内の産業発展を促進し、魅力ある輸出品目育成を目的として、明治期に東京(上野)で3回、京都、大阪で各1回の計5回を政府主導で開催されている。第6回内国勧業博覧会を東京で開催する計画があったが、日露戦争後… 続きを読む