寺沢省一郎

〔人物〕  大正3年1月1日、盛岡の木工業寺沢政吉の長男に生まれる。寺沢七郎は末の弟。父政吉は松田清次郎について木地を習った後、盛岡市馬町で寺沢製作所を開業した。戦前は木地業を中心に行い、家族で木地を挽いていたので、省一… 続きを読む

佐久間粂松

〔人物〕  明治8年3月7 日、土場温泉下ノ町28 (現在の新店)の木地業湊屋佐久間浅之助・ノエの次男に生まれる。母ノエは熊捕り名人の鉄砲師二瓶儀助の二女で、寺子屋の優等を見込まれて浅之助に嫁いだ。 戸籍表記は久米松。土… 続きを読む

佐々木和郎

〔人物〕昭和9年4月15日、秋田県湯沢市の菓子製造業佐々木貞吉の二男に生まれた。本来は湯沢で漆器や強度民芸を扱う店を経営していた。昭和42年4月より井川武松の指導で木地を挽くようになった。昭和44年1月より見取りでこけし… 続きを読む

阿子島孫一

明治34年、遠刈田温泉に生まれる。家業は飲食店経営であった。孫一は尋常小学校卒業後、大正4年ごろ遠刈田新地の佐藤吉郎平に弟子入りし、大正11年ごろ年期明けした。遠刈田で独立開業して、こけしも若干挽いたが確認できる作品は残… 続きを読む

佐藤直樹

〔人物〕 昭和4年8月18日宮城県刈田郡福岡村字鎌先(現在の白石市鎌先温泉)にて佐藤雅雄の長男(次男:博・三男:雅弘)として生まれる。昭和16年より木地の修業を始めるが、間もなく軍需工場の旋盤工となり、戦後昭和20年より… 続きを読む

平瀬貞吉

〔人物〕 明治39年8月21日、米穀仲買人平瀬長蔵の次男として、秋田県仙北郡角館町に生まる。家は代々長八と称し、佐竹公遷封の折り、これについて水戸からきたといわれている。祖父長八は角館春慶塗を業としており、貞吉はその業を… 続きを読む

鈴木米太郎

〔人物〕 明治3年12月9日、山形県西村山郡寒河江町上西小路の大工棟梁鈴木彦兵衛長男として生まる。女の兄弟が二人いた。鈴木家は代々彦兵衛を名のり、米太郎の祖父に当たる人も腕の優れた神社、仏閣等の彫刻師であった。父の彦兵衛… 続きを読む

佐藤辰雄

〔人物〕昭和3年10月7日農業佐藤昇、きくの長男として宮城県福岡村弥治郎に生まれる。佐藤慶明、慶春は弟にあたる。父昇は八宮の農業志村要右衛門の子で、弥治郎の佐藤今三郎の娘きくと結婚して養子となった。 辰雄は小学校卒業後製… 続きを読む

高橋直次

〔人物〕 大正10年6月15日、宮城県玉造郡鳴子のこけし玩具店高亀の高橋武蔵三男に生まれた。父武蔵より木地を習い、こけしも作った。昭和13年に次兄の武男が応召となり、仙台歩兵第四連隊に入ったため、直次が家業を助けた。昭和… 続きを読む

佐藤伊太郎

〔人物〕 明治2年(月日不明)、青森県津軽郡山形村温湯の木地業佐藤伊助の長男に生まれた。津軽の木地業は古く藩政時代にさかのぼり、温湯には8軒の木地屋が居たといわれる。佐藤家はその一つで代々太左衛門を名乗り、6代前の祖が嶋… 続きを読む