〔人物〕弘化四年四月一六日、鳴子大沼甚五郎、とめ(登免)の次男に生まる。母とめは大沼弥左衛門の三女。長兄に岩太郎、弟に傳五郎がいた。兄の岩太郎について木地を習得した。小物はあまり挽かなかったという。明治23年沢口吾左衛門… 続きを読む
タグ別アーカイブ: 大沼甚五郎
浅虫
青森県青森市浅虫。東北地方で有名な温泉地の一つ。東北本線浅虫駅下車。一方を海に面し、三方を山に囲まれているため、木地業も盛んに行なわれた。最も吉いこけし作者と伝えられるのは、温 湯の斎藤宰兵衛の祖父の姉に婿養子として入っ… 続きを読む
秋山耕作
〔人物〕 明治14年12月18日、宮城県遠田郡涌谷の商業秋山清八郎・らんの長男に生まれる。秋山忠、慶一郎、清作は弟である。秋山家は代々士族であったが、維新後は一族北海道に渡り、清八郎家のみが墓守りに残った。 … 続きを読む
島津勝治
大正年間に青森県浅虫温泉で木工所を経営していた人物。島津勝治自身の経歴や消息ははっきりしない。 島津勝治の工場では、鳴子から来た大沼熊治郎(大正5年ころ)、大沼甚五郎(大正2年)、伊藤松三郎(大正2年)、花巻から来た佐藤… 続きを読む
大沼岩蔵
〔人物〕 明治9年2月10日(旧暦明治 9年1月16日)、宮城県玉造郡鳴子町湯元の木地業大沼甚三郎・ときの長男として生まれる(一説に明治8年生まれともいうが戸籍上は明治9年である)。父甚三郎は大沼家の甚五郎次… 続きを読む
佐藤文六
〔人物〕 明治13年3月28日、遠刈田新地佐藤文吉・とらの三男に生まる。父文吉は吉郎平家の出身(佐藤友吉の弟)、母とらは佐藤久蔵の姉にあたり、佐藤干代吉の夫婦養子となった。佐藤茂吉は義兄、佐藤円吉、佐藤丑蔵、… 続きを読む
大沼俊春
〔人物〕 昭和4年3月11日、北海道洞爺湖の桶樽製造業板垣志治郎・スヱの三男に生まれる。3歳の時母と死別、昭和9年6歳の時に鳴子から来て洞爺湖にいた木地師大沼甚四郎夫妻に引き取られて養子となった。入籍はしていなかったので… 続きを読む
大沼甚五郎
鳴子大沼甚五郎は岩太郎の父の甚五郎と、その甚五郎の孫にあたる甚五郎がいる。ここでは後者の甚五郎について記述する。 先代甚五郎の次男大沼甚三郎には長男岩蔵、以下甚四郎、甚五郎、万之丞、健三郎の子供がいた。 三男甚五郎は、明… 続きを読む
大沼健三郎
〔人物〕 明治27年2月1日、鳴子の木地業大沼甚三郎の五男として生まれる。大沼岩蔵、甚四郎、甚五郎、万之丞は兄にあたる。明治42年高等小学校を途中でやめ、父甚三郎、兄甚五郎について木地を修得した。兵役除隊後は仙台サクラ商… 続きを読む