安保一郎

〔人物〕 南部の木地業は古く、二戸郡浄法寺周辺で、平安期高倉天皇の時代頃から南部椀の製作を始めたと伝えられる。 浄法寺にある天台寺は天台宗の古刹で、ここで自家用の漆器を作り始めたのが浄法寺漆器の始まりであり、浄法寺御器と… 続きを読む

盛美津雄

〔人物〕 昭和30年1月12日青森県黒石市温湯の木地業盛眞一・初江の三男に生まれる。大東文化大学卒業後祖父盛秀太郎、父眞一について木地を学び、昭和52年10月より美津雄名義のこけしを発表した。製作数は発表時より少なかった… 続きを読む

阿部熊治郎

嘉永4年8月23日、土湯下の松屋阿部吉弥・ヤヨの長男に生まる。木地は父吉弥に習った。木地物を作りながら、冬期間は炭焼を兼業していた。こけしも作った。妻女は陳野原駒吉長女コヨ。 明治18年に土湯にきた膽澤為次郎は加藤屋の二… 続きを読む

大沼正雄

〔人物〕  明治43年2月25日、宮城県玉造郡鳴子の木地業大沼浅吉、せいの四男に生まれる。祖父は大沼岩太郎である。兄の大沼竹雄より木地の指導をうけ、こけしの木地も多く挽いたが描彩は竹雄やその妻みつをが担当し、正雄自身は行… 続きを読む

長谷川利行

大正末期から昭和初期に作品を発表した画家。 明治24年3月(戸籍上では7月9日)京都山科の長谷川利其、テルの三男に生まれた。父利其は伏見警察署勤務。 和歌山県湯浅の市立耐久中学校(現耐久高校)に進学、学生時代に同人誌発行… 続きを読む

佐藤美奈雄

〔人物〕昭和8年7月8日、白石のこけし工人佐藤次雄の長男に生まれる。父次雄は弥治郎の佐藤勘内の次男であり、佐藤隼雄は美奈雄の弟にあたる。 父次雄は転業してながく自動車の運転手をしていたが、戦後は主に新型の下木地挽に従事し… 続きを読む

庄司永吉

〔人物〕 明治13年12月3日、山形県最上郡小国村瀬見温泉の鮎獲り漁夫庄司三蔵・ハツの最初の男児としに生まれる。腹違いの兄がいたが小学校登校時に渡し船の事故で溺死、腹違いの姉は吟之助を婿に取り分家した。明治27年15歳で… 続きを読む

鎌田千代松

〔人物〕岩手県稗貫郡湯元町大字臺(台温泉)の鎌田甚兵衛、ヨシの長男として万延元年5月2日に生まれた。旧文献では千代治あるいは千代吉と記述されていたが戸籍表記は千代松である。千代松の家は代々甚兵衛を名乗り、千代松も家督相続… 続きを読む

岡崎常雄

〔人物〕大正11年5月18日、山形県蔵王高湯の木地業能登屋岡崎栄作、ま川(まつ)の三男に生まれる。母ま川は斉藤忠治の長女で斎藤源吉の妹にあたる。岡崎嘉平治、ツエ、ヨシエ、嘉一、常雄、竹次郎、嘉代子の男四人女三人の七人兄弟… 続きを読む

吉野稔弘

〔人物〕 昭和61年11月12日、吉野昭・江美子の長男として宮城県白石市弥治郎に生まれる。平成16年柴田農林高等学校卒業後、ニチレイ食品に就職、半年後に体調をこわして退社。その後、JAのサービスステーションで約2年間働い… 続きを読む