淡島寒月 本名宝受郎(とみお)。別号寒月、愛鶴軒。玩具の世界では寒月で知られる。安政6年10月23日、江戸日本橋馬喰町4丁目に生まれる。家業は軽焼淡島屋。父の淡島椿岳は武蔵川越の農家の生まれであったが、馬喰町の名物軽焼淡… 続きを読む
斎藤昌三
斎藤昌三は、古書学、発禁本、蒐集家などの研究で「書痴」と呼ばれた人物。性風俗や民俗学的な性神の研究でも知られる。桃哉、未鳴、鳴杖、少雨叟、湘南荘、聖芋洞など多くの号をもつ。 明治20年3月19日神奈川県座間町の商家に生ま… 続きを読む
西澤笛畝
本名昂一旧姓石川、明治22年1月1日 東京浅草に生まれる。日本画家。初号は廸畝、別号に木槿庵・雙来居・比奈舎を用いた。大正期から昭和期にかけて、人形玩具の収集、研究家として知られる。日本画は荒木寛畝とその養子荒木十畝につ… 続きを読む
西澤仙湖
西澤仙湖(本名大石米次郎)は、元治元年4月近江国大津(現在の滋賀県大津市)に穀問屋鍵甚大石甚太郎、リウの次男として生まれる。3歳の時に父が病没したので、後妻であった母とともに、その実家(大津四の宮町にあった)に戻り、西澤… 続きを読む
川崎巨泉
本名川崎末吉、明治10年6月2日に堺県 (現・堺市神明町御坊ノ前)に、川崎源平の三男として生まれた。父は堺の戸長(こちょう=明治時代前期に区・町・村に設置された行政事務の責任者)をしていた。兄は〈住吉・堺名所并ニ豪商案内… 続きを読む
友野祐三郎
婢子会の代表者として、各地こけし群像写真を始めて掲載した〈日本土俗玩具集〉全5輯を刊行した人物。 この友野祐三郎については、橘文策の手書きの〈こけし用語集〉に以下の様に書かれている。 「兵庫県在住の人、郷土玩具蒐集家とし… 続きを読む
池内潮音
〔人物〕平成9年2月16日千葉県勝浦市串浜に池内円海(えんかい)、玲子の3人兄弟の長女として生まれる。父円海は650年の歴史を有する日蓮宗の潮耀山(ちょうようざん)恵日寺(えにちじ)の第39世住職である。 潮音は平成27… 続きを読む
我楽他宗
第1次世界大戦後から昭和期戦前ころにかけて存続した収集趣味家たちの交遊会名。寺号をそれぞれ雅号とする好事家の集団で提唱者は三田林蔵。三田は明治42年ころ自家を「趣味山平凡寺」として「我楽多宗」と称したが、大正8年末寺十ヶ… 続きを読む
北村守雄
〔人物〕大正14年6月2日に生まれた。会津若松の工芸指導所において、技師であった安藤良弘の指導を受け木地業についた。福島県南会津郡下郷町弥五島塔のへつりにてこけしの製作を始めた。家族全員によるこけしの製作である。長女寿万… 続きを読む
大供会
明治 42年に集古会の会員の中で、清水晴風、林若樹、久留島武彦、坪井正五郎、西澤仙湖など特に人形玩具を愛好するメンバーによって 結成された集まり。 人形玩具に関する知識の交換を目的とした小さな会で、会合も会員の自邸の持ち… 続きを読む