昭和10年2月9日、遠刈田に生まれた。父は佐藤豊治で、佐藤三蔵、五月は兄にあたる。 昭和25年より、兄三蔵について木地を学んで、三蔵と共に働いたが、昭和32年に転業した。以後の消息は不詳。昭和20年代後半から30年代にか… 続きを読む
木村有香
明治33年3月1日、石川県に生まれる。実兄の木村素衛(京都帝国大学教授)は、西田哲学に精通した哲学者、教育学者。有香は、旧制第七高等学校に進学、在学中に動物学を専攻していた岸田久吉よりの依頼を先輩から引き継いでクモの採集… 続きを読む
小林辻右衛門
〔人物〕明治20年3月1日、旅館業小林鉄五郎、フテの次男として岩手県和賀郡湯田町に生まれた。山仕事や鉱山師を本業としていたが、湯田で木工業を起こすことを考え、大正10年和賀郡木地伝習所を設立、遠刈田新地出身の佐藤丑蔵を木… 続きを読む
田中野狐禅
明治8年9月5日、東京神田に生まれた。本名は田中政秋。東京府士族。父は勢州亀山(現三重県亀山市)の士族、母は野州宇都宮(現栃木県宇都宮市)藩士の娘。内務省官吏で、昭和10年頃は内務省の嘱託となり、自ら内務省の古狸と称して… 続きを読む
岸本彩星
岸本彩星(本名五兵衛、3代目)は、明治31年12月1日、大阪市西区西長堀南通4丁目10番に、2代目岸本五兵衛の長男として生まれる。叔父は岸本兼太郎。西長堀の白髪橋(しらがばし)近くに岸本汽船株式会社本社と自宅があった。2… 続きを読む
明石染人
明治末あるいは大正初期からこけしを本格的に集め、産地訪問やこけしの頒布会までを行った最初の人。 明治20年5月6日、京都の明石博高の三男に生まれた。本名は国助。 明治42年7月、京都高等工芸学校染色科卒業、翌43年11月… 続きを読む
尾崎清次
愛知県出身で神戸で開業した小児科医。郷土玩具全般を集めて、玩具図譜5巻を刊行した。日本のものが中心であるが琉球や朝鮮の玩具も網羅している。大正13年11月より同15年8月にかけて活動した関西で最も古い郷土玩具研究の同好会… 続きを読む
久留島武彦
大分県玖珠郡森町(現・玖珠町)出身の児童文学者。童話を中心に近代日本の児童文化充実に貢献した。児童文化の一環としてこけしを含む郷土玩具の保存収集活動にも参画した。西澤仙湖、清水晴風らと共に、明治期の玩具仲間の会である大供… 続きを読む
西田静波
西田静波は明治31年9月4日生まれ、本名は清次郎、堂号は亀楽洞。大阪市東区横堀2丁目17番に居住していた。棕梠(シュロ)商で、主に刷子(サッシ、刷毛)製品を商っていた。大正初期から郷土玩具全般を集め、特に亀の郷土玩具が始… 続きを読む
梅谷紫翠
昭和初期から戦前にかけて関西において活躍した玩具蒐集家。大阪市西成区南吉田町(旧地名)に住んだ。本名は梅谷秀文、本職は歯科医であった。その歯科医院の建物は現在でも天下茶屋に残されており。板張り洋風木造三階建ての大正期洋風… 続きを読む